田原市街に完成した約33坪の住まい。外装はいぶし銀を思わせる濃色のガルバリウムと、手仕事の塗り壁を組み合わせ、クールで落ち着きのある雰囲気に仕上げました。室内は視線が通り抜ける開放的なリビングを中心に、家事動線をぎゅっと短縮。最短最小の動きで暮らせる間取りとなっています。空間を広く見せる吊戸棚のない対面キッチンは、手元を隠す仕様で機能性もばっちり。トラディショナルな和室も整えられ、コンパクトながら居心地がいい空間を形にしました。
[無駄がないから暮らしやすい。動線をぎゅっと詰めた広々LDKの家] 田原市:K様邸
Data
- 建 設 地田原市
- 構造・規模木造2階建 約33坪
片流れ屋根にいぶし銀カラーのガルバリウムカラー鋼板とホワイトの塗り壁を合わせた外観。バルコニーの物干はオリジナル製作品なので見た目もすっきり。
誰もが出入りやすいスライドドアを採用。装飾を省いたフラットなデザインで見た目はすっきりとミニマルにまとめました。マットシルバーの控えめな質感が、ホワイトの塗り壁や木調のアクセント壁の凹凸を引き立てます。
玄関収納はフロート型。左には土間収納をレイアウトして、スポーツ用品やアウトドアグッズもしまえるようにしています。
無駄を省いたすっきり感が魅力の16帖のLDK。キッチンとLDKを区切る壁はホーローパネル貼で、マグネットがぴたっとくっつきます。家族へのメモを貼ったり、マグネット収納つけたり、暮らしの中で便利に使うことができます。
光をほどよく取り込む、小窓を正面の壁にレイアウト。窓台がついているので、ミニ観葉や写真などを飾って楽しむことができます。
LDKのクロスはホワイトを基調として、天井には折下げの意匠を加えています。キッチンをリビングをさりげなく区切り、リラックス空間との作業空間にメリハリを与えています。
キッチンから見るリビングの様子。コンパクトな間取りながら明るく開放的。カーテンを開ければ植栽の緑も眺めることができます。
リビング側からは手元が見えないように、キッチンカウンター周りの腰壁は高く設定。天然木の笠木であたたかな色味をプラス。リビング側との一体感も◎
キッチンカウンター側にまわると、作業カウンターはこんなに広々。料理中、片付け中の”ごちゃごちゃ”もリビング側からは見えません。ホワイトのカウンターは明るくクリーンなイメージ。
キッチン背面収納はあえて〈吊り戸棚無し〉に。上部空間が空くことで、リビング側からの見た目も軽やかに仕上がります。毎日眺めて楽しみたい、お気に入りの食器や日用品を飾るように収納。
床座の暮らしを楽しめる和のしつらい。押し入れや障子のあるトラディショナルな和室は誰もが落ち着く空間です。こちらのすまいの和室は、完全に独立した個室となっています。
亜麻色の畳表に、壁紙のグレーがモダンな配色。右の開き戸は階段下空間を活用した深さのある物入スペースとなっています。
2階洋室も白を基調としています。ほんのりクラシック感もある優しげなインテリアが特徴です。
