遮熱性・遮音性に優れた屋根下地材
建物が上棟し、おおきな骨組みができあがったところではじまるのが屋根工事
まずは基本である『野地板』という合板を留めていき、
次に「インシュレーションボード」と呼ばれる木質ボードを重ねます。
インシュレーションボードは木材を砕いて加工・成形した多気孔でとても軽い素材。
インシュレーションという単語は「絶縁/断熱/遮音」の意があります。
その言葉の通り、屋根下地に使用することで外から伝わる『熱』をやわらげるほか
金属屋根では意外と響きやすい『雨音』をやわらげる【遮音効果】も大きいです。
軽さがメリットの金属屋根(ガルバリウム鋼板等)の場合は雨粒があたると素材が振動して大きな音になるため、振動を抑えるインシュレーションボードを一緒に施工することが特に重要になります。
このインシュレーションボードを張り込んだあと、防水シート(ルーフィング)などの施工を行い最上段の屋根葺きの工事に入っていくのです。
屋根は耐震面でみると軽い方がいい。でも、遮熱・遮音のためには重ねることも大切。
空から降り注ぐ日射や雨水から家を守る屋根。家族の強い盾となれるよう、見えないところまで多重構造で備えています。